医療用大麻が日本でついに解禁へ。世界では嗜好用としても解禁されていくグリーンラッシュ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

医療用大麻が日本でついに解禁へ。世界では嗜好用としても解禁されていくグリーンラッシュ

マリフアナ青春治療〜大麻はそんなに悪いのか!?

この緑色のかたまりをバッツといい、ほぐしてパイプに詰めて使用する(撮影著者)

 

■一度嗅いだら忘れられない匂い

 

 しかしながら話しかけてさえみれば、カナダ人なのか日本人留学生なのかはフランクな方であれば答えてくれる。そんな日本人でありながら街中で堂々と大麻喫煙をしている留学生数名に取材を試みたところ、驚くべき日本の情報を得られた。
 現在日本においても筆者がインタビューした限りでは札幌、東京、大阪などの大都市圏でも隠れて自宅で大麻の栽培をしている人が想像以上に多いとのことだ。さらにはSNSや郵送などで勝手に日本国内で大麻解禁をしてしまっている方々までかなりの数いるという。

 20代前半の大阪出身の留学生によると、日本においても友人間で大麻を譲渡し合っている場合もあり、さらには中高生などの間でまでやり取りしているのも聞いたことがあるとのことだった。
 さらには近年日本国内においても大麻の香りが漂っていることに気付いたことがあるが、他の日本人はそれが大麻の匂いだということすら知らないため、誰も通報する様子がなかった、ということもあるということだった。
 確かに大麻の匂いというのは一度嗅いだら忘れられないほどキツい。しかしながらそれが大麻の匂いと知らなければただの香お香の香りだと思ってしまう人がいても不思議ではないだろう。
 昨年沖縄にて中高生10人余りが大麻所持で事情聴取を受けた事件は記憶に新しいが、どうやら自体はそれ以上に深刻なようなのだ。

 さらに取材を重ねたところ現在の日本国内の中でも、特に沖縄と北海道出身の方々の中には驚くほど大麻喫煙経験者がいるようなのだ。その地域の方々の話を聞く限りでは、すでに国内の20代前半の若者では1割から2割程度が経験者なのではないかと思えるほどだ。

次のページ「大麻が悪」と決め付けてしまう前に

KEYWORDS:

オススメ記事

工藤 悠平

くどう ゆうへい

実業家/投資家

1986年生まれ。青森県むつ市出身。実業家。投資家。早稲田大学大学院会計研究科(英文学位: MBA)修了後、事業再生コンサルタントを経てカナダへ移住。カナダ政府、難民保護課勤務『マリフアナ青春治療』が初著書。

この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

マリフアナ青春治療
マリフアナ青春治療
  • 工藤 悠平
  • 2020.03.27